MEKE3コラム

2020.03.03

技術開発部スタートします!まず初めに少し自己紹介

繊維で技術開発の仕事をして35年以上が過ぎました。エンボス加工の安定生産システム開発に始まり、全面箔加工、全面グリッター加工、汗ジミ対策加工、涼感加工など、日本で最初に開発し世の中に送り出しました。特に競泳用水着は、バルセロナオリンピックの岩崎恭子さんが着用した低抵抗加工(シルミー)から、サメ肌(ファーストスキン)、カワセミ(エールブルー)、ファーストスキン3や、この東京オリンピックの低抵抗加工まで続けて開発いたしました。

染色以後のプリント薬剤の開発と後加工の複合加工を得意とし、約20年前に、繊維製品の流行や目的に合わせた商品を企画し試作品を作り、それをアパレルやメーカーに提案し、受けた商品の加工を行うのに、必要な繊維商社や工場、薬品メーカーと「作るプロジェクト」を組んで仕事をする、メイクプロジェクトを立ち上げました。

内容は、加工剤の調合からレサイプ作成、加工機械を操作して条件設定し、加工設計書を完成させて、メーカーの使用目的や規格水準に合わせ、物性、堅牢度の合否確認や先行量産、量産までを請け負う仕事をしております。

ところが10年ほど前より、プリント工場が次々と廃業され、特殊なプリント加工の依頼先が無く、自社で加工することが多くなり、設備導入する中で、ガーメントプリンターを購入いたしました。プリンターは素晴らしく、良いものではありましたが、前処理剤については、もう少し良くならないか?と、色々な疑問が生まれました。

このコラムは、その疑問を解決していく過程と加工のヒントを、公開していきます。